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軸保持短縮法について |
Push法について |
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大腸内視鏡の挿入法について説明致します。
まず、こちらは大腸のシェーマですが、大腸はこのよ
うに曲がりくねっているうえに、S状結腸、横行結腸
はおなかの中に固定されておらず、ぶらぶらした状態
です。
大腸内視鏡医の多くはS状結腸の屈曲部に内視鏡がき
たとき、さらに内視鏡を押し込んで腸を伸ばしながら
挿入するpush法を多用しています。
押すことでS状結腸とこれに付着する腸間膜は過伸展さ
れ、痛みが出現しやすくなります。
最初の屈曲を内視鏡を押しこんで通過するため、さら
につぎの腸の屈曲も強くなり、ここも内視鏡を押し込
むことでしかその先まで内視鏡をすすめることができ
ず、更なる痛みを伴います。
→Push法だと痛みを伴いやすいです。 |
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軸保持短縮法(Pull法)について |
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画像はクリックすると拡大します。 |
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これに対して、
当院で行っている軸保持短縮法はS状結腸の屈曲部に
きたとき、内視鏡をひきもどしながら、 |
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内視鏡自体の捻り、上下、左右のアングル、
空気吸引を
駆使し、体位変換や外からの腹壁圧迫もくわえながら
屈曲部のカーブをゆるやかにしつつ、越えていきます。
これを成功させるには緻密な内視鏡操作や技師さんによる
腹壁外からの圧迫が必要です。
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こちらはもう少し実践的な複雑な走行をした腸の シェーマです。 このようなケースでも同様にひとつひとつの屈曲を 丁寧に引きの動作を主体に越えていきます。
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ひとつひとつの屈曲を引きの動作に内視鏡の捻り、 左右アングル操作による内視鏡先端の操作、 腹壁圧迫を駆使して挿入します。
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このケースは最後に大きい屈曲が残りましたが、 このような場合も無理におしこまず、 腸管内の空気を吸引して腸も虚脱させつつ、 強くなった屈曲を緩やかにしていきます。
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このように丁寧に丁寧にひとつずつの屈曲を越えていきます。
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大腸がん治療 内視鏡検査 軸保持短縮法 炭酸ガス送気 拡大内視鏡診断 徳島県鳴門市 原田内科
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